間違えやすい日本語表現①「い抜き言葉」「ら抜き言葉」とは?

間違えやすい日本語表現①「い抜き言葉」「ら抜き言葉」とは?

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無意識に使ってしまう?!「い抜き言葉」と「ら抜き言葉」

あなたは、文章を書く際に「い抜き言葉」「ら抜き言葉」を使っていませんか?文章のプロであるライターという職業を名乗るのであれば、避けては通れない課題の1つです。

SNSや匿名掲示板で見かける表記に関しては「まぁ仕方ない」と思えても、Web記事中に「い抜き」「ら抜き」の言葉を見かけたら、なんだかガッカリします。文章のプロとして、やはり正しい日本語を使うべきですよね。

稚拙な印象を読み手に与えてしまう「い抜き言葉」と「ら抜き言葉」は、早いうちに克服してしまいましょう。

 

そもそも「い抜き言葉」「ら抜き言葉」とは?

文法的に「い」が必要な単語から「い」を抜いてしまっているのが「い抜き言葉」で、同じように「ら」が必要な単語から「ら」を抜いてしまっているのが「ら抜き言葉」です。

具体的な例をあげていきますので、この機会に自分の文章を見直してみてはいかがでしょうか?意外と無意識のうちに「い抜き言葉」「ら抜き言葉」を使っているかもしれませんよ。

 

よく見られる「い抜き言葉」の例

それでは、Web記事中によく見られる「い抜き言葉」の例をご紹介します。自分が使ってしまっていないか、確認がてら一読ください。

1.○○してる

誤った表記:私は阪神タイガースを応援してる

正しい表記:〜を応援している

 

2.話してる

誤った表記話してる最中に水をさされるのは、いい気がしない。

正しい表記話している最中に〜

 

3.書いてる

誤った表記:文章を書いてる時には、極力話しかけられたくない。

正しい表記書いている時には〜

 

4.使ってる

誤った表記:普段から使ってるものを紹介します。

正しい表記:普段から使っている

 

5.開いてる/閉じてる

誤った表記:あのドアは開いてるのか閉じてるのか分からない。

正しい表記開いているのか閉じているのか〜

 

例としてあげたもの以外にも、「い抜き言葉」は数多くあります。自分が過去に書いた記事を、ぜひ読み返してみてください。1つも「い抜き言葉」が使われていなかったら、立派なものです!

 

 

よく見られる「ら抜き言葉」の例

同じように「ら抜き言葉」においても、Web上でよく見かけるものをご紹介します。

1.信じれる

誤った表記:あの人の言うことは信じれる気がする。

正しい表記信じられる気がする

 

2.食べれる

誤った表記:話題のパンケーキは、代官山のお店で食べれる

正しい表記:〜で食べられる

 

3.着れる

誤った表記:娘が自分で服を着れるようになった。

正しい表記:服を着られるように〜

 

4.生きれる

誤った表記:人は1人では生きれない。

正しい表記:1人では生きられない

 

5.決めれる

誤った表記:AとBで迷ってしまい、なかなか決めれない。

正しい表記:なかなか決められない

 

「ら抜き言葉」に関しては、文化庁のホームページにも詳しく書かれています。お時間がある方は、ライティングの参考にしてはいかがでしょうか?

 

「い抜き言葉」「ら抜き言葉」を使わない!3つのポイント

「い抜き」「ら抜き」を避ける3つのポイント
  1. よくある間違いパターンを把握する
  2. 自分の癖を知り、メモで意識づけをする
  3. 普段の生活から意識して、誤った用法を使わない

 

1.よくある間違いパターンを把握する

前項であげた“よくある間違い例”のように、やってしまいがちなミスを知ることが大事です。自分が間違った使い方をしていないか、振り返る時間を持ってみてはいかがでしょうか。

また、用語用字辞典を活用するのもオススメです。誤って使いがちな用語が表にまとめられているため、効率よく把握することができます。おすすめの用語用字辞典は、以下の記事で紹介しています。

 

2.自分の癖を知り、メモで意識づけをする

間違いの事例を頭に入れた状態で、自分の記事を2,3ほど確認してみましょう。すると、頻繁にしてしまう自分のミスパターンに気づくかと思います。

私の場合は「思ってる」「執筆してる」「見れる」を「い抜き」「ら抜き」にしてしまうことが多いです。そのため、これらの単語を文中に登場させる際には、ひと呼吸おいて「この使い方で大丈夫かな」と再確認するようにしています。

デスクトップのメモ機能や付箋機能にまとめておくのもアリですし、間違えやすい単語を付箋に書いてPCまわりに貼っておくという、原始的な方法も悪くないと思います。

 

3.普段の生活から意識して、誤った用法を使わない

「い抜き言葉」「ら抜き言葉」をはじめとする間違った用法に関しては、ライターはできるだけ避けていきたいものです。そのためには、普段の生活においても少しだけ意識してみると良いでしょう。

メールやLINEの文面を打つ際、間違った用法を使わないように気をつける。それだけでも、意識づけとして大いに効果を発揮すると思います。

話し言葉にまで神経質になる必要はないと思いますが、文章として打ち、発信する際には気をつけてみてください。普段の生活でも「い抜き言葉」「ら抜き言葉」を頻用していることに気づきますよ。

 

 

「い抜き言葉」「ら抜き言葉」における注意点

・文面における「い抜き言葉」「ら抜き言葉」はNG
・話し言葉として使用する際には、気にしすぎない
・方言で使用する場合もあり。批判はほどほどに…

ここまで繰り返しお伝えしたとおり、文面における「い抜き言葉」「ら抜き言葉」は、間違った用法なのでNGです。記事の執筆においてはもちろん、ビジネスシーンでのメール文面においても、意識して正しい表記を用いる必要があります。

ただし、日常生活においては、それが全て当てはまるとは思いません。「い抜き言葉」「ら抜き言葉」が、方言としてあらわれている場合が数多くあります。

また、若者言葉として日常的に使用されることが多いのも事実です。「その使い方、間違いだよ!」と、ライターぶって他者を批判するのは、ほどほどにしましょうね(笑)

 

「い抜き」「ら抜き」を意識したライティングを心がけよう!

間違った用法を使用せずにライティングする。これは基本であるように思えて、実はとても難しいことです。大事なのは、何が正解で何が間違いであるのか知ることです。

そして、間違った使い方をしないよう心がけてライティングすることです。文章のプロとして、美しい日本語を使って記事を書きたいですね!執筆を生業とする者として、お互いに邁進していきましょう!

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