修飾語の凡ミスを実例から学ぶ!ライター必見【2つの注意点】

修飾語の凡ミスを実例から学ぶ!ライター必見【2つの注意点】

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Web記事には修飾語の凡ミスが多発?!

記事執筆をしているライターの皆さん、この機会に修飾語について復習してみませんか?Web上の記事には、修飾語の凡ミスが多数あります。見かけるたびに「記事の内容は素晴らしいのに、もったいないな」と感じてしまいます。

Web記事を書く際には、修飾語に関する“暗黙のルール”に応じて進めていく必要があります。今回は、その修飾語のルールについて実例をあげながら解説していきたいと思います。

 

修飾語と被修飾語の基本ルールを復習!

まずは、国語辞典で「修飾語」と「被修飾語」について調べてみました。以下のように記載があります。

修飾語:ある語句の概念を限定したり、意味を詳しくしたりする語
被修飾語:修飾語によって意味内容の限定を受ける語

すなわち、修飾語とはほかの文節を詳しく説明する語であり、被修飾語とは修飾語によって詳しく説明される文節であると考えられます。ちなみに、体言を修飾するものを連体修飾語、用言を修飾するものを連用修飾語と言います。

さて、この基礎を踏まえたうえで、修飾語の凡ミス例を見ていきましょう。すべて文章添削にて目にした実例です。生徒さん方の了承を得て、このたび紹介させていただきます。

 

要チェック!よくある修飾語の凡ミス例

1.修飾語が長すぎる

ジョギングを毎日続けることで、血液を身体に送り出し全身のいたるパーツへ巡らせる強靭なポンプ機能が強化されます。

上の文章の下線部において、修飾語と被修飾語は以下のとおりです。

修飾語:血液を身体に送り出し全身のいたるパーツへ巡らせる強靭な
被修飾語:ポンプ機能

修飾語が長すぎるがゆえに、この文章では読み手が「わかりにくい」と感じてしまう恐れがあります。読み手を悩ませてしまうような文章を、プロが書いてはいけませんね。

この文章における模範解答は、以下のとおりです。

ジョギングを毎日続けることで、身体のポンプ機能が強化されます。強靭なポンプ機能の働きで血液は全身へ送り出され身体のいたるパーツへ巡ります。

2文に分けることで、長い修飾語を避けました。読みやすく、そして理解しやすい文章になったかと思います。

 

2.解釈が複数パターン存在する

先月購入した雑誌で高評価のコスメは、私の肌にとてもよく馴染んだ。

上の文の下線部において、修飾語と被修飾語は以下のとおりです。

修飾語:先月購入した雑誌で高評価の
被修飾語:コスメ

修飾語と被修飾語は上に記載した通りなのですが、この場合においては3パターンの解釈ができてしまいます。

①先月に購入した雑誌で 高評価だったコスメ
②雑誌で高評価だった 先月に購入したコスメ
③購入した雑誌で 先月高評価だったコスメ

読み手の解釈にゆだねる、不安定な文章。そのような文章は、プロとしてNGです!

 

3.修飾語と被修飾語が遠い

独特な雰囲気の何を考えているのか予想できない女性は、不思議と男性から好まれる傾向にあります。

上の文の下線部において、修飾語と被修飾語の関係性は以下のとおりです。

修飾語:独特な雰囲気の
被修飾語:女性

「独特な雰囲気の」と「女性」との間に、少し長めの文節が挿入されており、読みにくさを感じる文章になっています。修飾語と被修飾語が離れていることにより生じた違和感です。

この場合、修飾語と被修飾語の距離を縮めましょう。模範解答は以下のとおりです。

何を考えているか予想できない、独特な雰囲気をもつ女性がいます。そのような女性は、不思議と男性から好まれる傾向にあります。

修飾語と被修飾語の距離を縮める。それだけで文章が改善するので、忘れずに気をつけていきたいですね。

 

修飾語を文章に用いる際の注意点2つ

修飾語の間違った使い方について、復習できましたか?それでは最後に、修飾語を使う際に気をつけるべき点をまとめておきます。

修飾語を使うときに気をつけたい2つの注意点
  1. 修飾語は被修飾語の直前に置く
  2. 長すぎる修飾語は避ける

1.修飾語は被修飾語の直前に置く

被修飾語の直前に修飾語を置く。このルールだけで、文章はぐんと読みやすいものになります。

水原さんはここ最近ずっと新しい企画立ち上げのため忙しい

修飾語の直前ルールに則って、この文章は以下のように書き換えます。

新しい企画立ち上げのために、水原さんはここ最近ずっと忙しい

修飾語:ここ最近ずっと
被修飾語:忙しい

修飾語と被修飾語の距離が近くなったことにより、文章がまとまった印象になりますね!修飾語は、被修飾語の直前に置きましょう。

 

2.長すぎる修飾語は避ける

凡ミス例の2で登場した文節を、もう1度見てみましょう。

先月購入した雑誌で高評価のコスメは〜

修飾語は「先月購入した雑誌で高評価の」であり、そこそこ長いかと思います。この場合、句読点で文を2つに区切りましょう。

先月、雑誌を購入した。その雑誌の特集で高評価だったコスメは〜

1つの文を2文に分けたり、読点を打って文を区切ったりすることで、読み手に対して親切な文章に仕上がります。長過ぎる修飾語は避けるという点を意識しながら、記事を書いていきたいですね。

 

基本を忘れず、防ごう凡ミス!修飾語には要注意

修飾語について、ライターがじっくり考える機会はそう多くないでしょう。基本中の基本だからこそ、改めて振り返ったりはしないものですよね。

・なんだか文章が変な気がする
・この文章、少し読みにくいかも
・間違ってはいないんだけれど・・・
・でも、なんだか変な感じがする

Web記事の文章を読んだ際、そう感じることがありませんか?このような場合、修飾語の使い方が間違っていることが多いです。修飾語の使い方ひとつで、文章の読みやすさは変化します。

文章チェックツールで校正をする際、こういった修飾語のニュアンス違いは「間違い」とみなされません。そのため、ライターがスルーしてしまう場合も多いのです。

修飾語の使い方にも注意しながら、美しい文章を書くライターでありたいですね!次に書く記事では、意識して文章を書いてみてください。

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