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文章の語末表現に気を配っていますか?
ライティングの際、文章の語末表現に気を配って書いていますか?
仕事柄、文章添削をしますが、よく生徒さんに指摘する点でもあります。
執筆の際は書く内容に気を取られ、語尾にまで気が回らなくなりがちです。
しかし、語末表現はライティングスキルに欠かせない要素の1つだと断言できます。
基本的なことかもしれませんが、復習を兼ねると思ってお付き合いください。
あなたが書いた文章を、今日はいったん振り返ってみましょう。
たった7つ!ライティングで使う語末表現
ライティングに際して、使用する語末表現はたったの7つです。
- です・でした
- ます・ました
- でしょう
- ましょう
- でしょうか
- ません
- 体言止め
です・ますは、言わずもがな、基本の語末表現です。
その過去形が、でした・ましたとなります。
これらは、文章中で最も使用頻度の高い語末表現かと思います。
物事を推し量る、いわゆる推量、また柔らかな断定。
この場合に使用するのがでしょうです。
ましょうは、読み手を勧誘する際だけでなく、自分の意志を丁寧に表す際にも使用します。
でしょうかは、疑問・質問の表現として用い、読み手へ問いかける際に使用します。
ませんは、丁寧な打消の表現ですが、2つの使い方があります。
1.才能は、執筆における重要な点だとは思いません。
2.努力こそがライティングの要なのかもしれません。
1のように、少し強めの打消表現として使うこともありますが、私は2の推量としての表現でませんを使用することが多いです。
体言止めは、別名を名詞止めとも言い、名詞で文章を締める手法です。
あまり使用することはないかと思いますが、頭の片隅においておきましょう。
文章中に使用する語末表現は、大きく分けて以上の7つとなります。
これら7つの表現を組み合わせて文章を組み立てていけばOKです。
語末を変化させなければならない理由
語末・語尾を変化させたほうが断然よい!
私は文章指導の際、そう断言しています。
それには、2つの理由があるからです。
- 語尾の変化で文章が読みやすくなる
- ページの直帰率に関係する
語尾の変化で文章が読みやすくなる
読み手のことを考えると、語尾を変化させたほうがよいです。
というのも、語尾が変わることで文章がぐんと読みやすくなります。
例を1つあげてみましょう。
A
ここ数年、若者の間でタピオカが流行してきました。
しかし、タピオカバブルは崩壊しつつあります。
タピオカ聖地の原宿では、次々と有名店が閉店しています。
新型コロナウイルスが、閉店ラッシュを招いたと言われています。
B
ここ数年、若者の間でタピオカが流行してきました。
しかし、タピオカバブルは崩壊しつつあるのかもしれません。
というのも、タピオカ聖地の原宿では次々と有名店が閉店しているのです。
新型コロナウイルスが、閉店ラッシュを招いたのではないでしょうか。
Aでは、語尾が「ます」「ました」の文章を連続させてみました。それに対してBでは、「ました」「ません」「です」「でしょうか」と、4種類の語尾を用いました。
「です」「ます」で淡々と説明文を羅列するよりも、読者に問いかけたり自分の意見を述べることで、文章は豊かになります。
それが結果として、読み手にとって読みやすい文章になります。
ページの直帰率に関係する
読み手にとって読みやすい文章にすること。
それが重要だと、前項で述べてきました。
なぜ、読みやすくするのが重要なのでしょうか。
それは、ページの直帰率に関係するからです。
説明文が羅列してある文章を読むと、多くの読み手は直感的に「難しい」「理解できない」と感じてしまいます。それが直帰に繋がるのです。
直帰率とは、サイトを訪れたセッションのうち、直帰したセッションの割合を指します。
- 1ページの文章をすべて読むまでもなくページを閉じる
- 1ページだけ読んで、すぐ他のサイトに行ってしまう
せっかく書いた文章なので、最後まで読んでもらいたいですよね。
さらに、可能であれば他のページも閲覧してほしいと思うはずです。
そのためには、読者にとって読みやすいページを作りましょう。
語尾を変化させることは、直帰率を下げる手段の1つだと言えます。
語尾いじりを使い分ける方法4つのポイント
それでは、実践方法として、語尾いじりにおけるポイントをご紹介します。
以下、4つのポイントに気をつけて文章を書いてみましょう。
- 基本文章はです・ますでOK
- です・ますが4文続いたら変化をつける
- でしょう・ませんの多用はNG
- 体言止めは頻用しない
基本文章はです・ますでOK
まずは基本的に、文章はですます調で大丈夫です。
何も考えず、ですます調の文章を書いていきましょう。
そこから、必要に応じて語尾だけ変化させていけばOKです。
です・ますが4文続いたら変化をつける
次は、語尾に変化をつけるタイミングに関してです。
ですます調の文章が4文続いたら、そこでいったん立ち止まってください。
次に書く文章で、語尾に変化をつけられないか考えてみましょう。
「ましょう」「ません」「でしょう」「でしょうか」などを、適宜組み込んでみてください。
ここで注意しておきたいのは、無理やり語尾を変化させなくてもよいということです。4文続いたから、次の語尾を必ず「です」「ます」以外にしなければならない、というルールはありません。
そろそろ語尾を変えようかな…と立ち止まるタイミングを、4,5文に1回は取るようにすればいいのです。考えることで文章を変化させることができるので、考えることそのものが大事です。
でしょう・ませんの多用はNG
いくら語尾に変化をつけるといっても、でしょう・ませんの多用は避けるべきです。頻用してしまうと、くどい印象になります。
10文あるうちの1文の語尾がでしょう、1文の語尾がません。このくらいの割合でよいと思います。何事もやりすぎはNGです。
体言止めは頻用しない
でしょう・ませんと同じく、体言止めの頻用も控えたほうがよいと思われます。10〜15文のうち1文くらい体言止めを使う程度が適切でしょう。
語尾・語末の変化で文章を豊かにしよう!
今回は、語尾を変化させるという点にフォーカスを合わせてみました。
今後のライティングに活かせそうでしょか?
ちょっとした語尾・語末の変化で、文章はとても豊かになります。
ほんの些細なことなのですが、意外と盲点になりやすい部分でもあります。
読み手の気持ちを考えて、読みやすい文章を書けるよう努力しましょう。
語末に注意しながら書くという作業が、その大きな1歩になると思いますよ!
コメント
とても勉強になりますね!私はふっと気づくと「ですです」繰り返してしまって、いつも後から困るタイプなので、こういった内容は非常に参考になります。
ようやく書き終えた文章を見直すと、書いてる時には気付かない「ですです」繰り返しにいつもため息が出てしまいます笑
もはやこうしてコメントを書くだけでも、語尾が気になってしまう程の恐怖症…
早くバランスの取れた文章を、スムーズに生み出せるようになりたいものです。
てつまる様
ですます続き、私もよくやってしまいます。
そして、あまり考えすぎると書く手が止まるのも難点(笑)
なので、私は文章を見出しごとに書き終えた後、必要に応じて語尾だけを修正するようにしています。時短で出来るのでおすすめですよ(・∀・)