バッティングの新常識「ボールをよく見て」打つのは間違い?

バッティングについて日頃から感じていた疑問

プロ野球やメジャーリーグを見ていて私は一つの疑問を感じていました。
それは「バッターは本当にボールをよく見て打っているのか?」ということです。
長距離打者のスイングをスローVTRで見てみると、バットにボールが当たる瞬間顔はボールを見ずに前方に向けている選手が多いように感じていたからです。その打ち方のほうがスイングスピードが落ちずに打球を飛ばしている印象がありました。

プロの選手は「ボールをよく見て」打っているのか?

そんな疑問を持っていた私は3月4日のweb Sportivaに興味深い記事を見つけました。
「ボールをよく見て」は間違い? 秋山翔吾、浅村栄斗が唱える新常識です。
秋山翔吾選手は現在MLBナショナルリーグのシンシナティ・レッズに所属。前所属の西武ライオンズでは首位打者1回、最多安打4回獲得した好打者です。
浅村栄斗選手は現在東北楽天ゴールデンイーグルスに所属していて本塁打王1回、前所属の西武ライオンズでは打点王2回獲得し楽天でも中心選手として活躍中です。
打撃のタイプは違うが同じ西武ライオンズに所属していた二人に記者は「ボールをよく見て打っているのか?」と聞いてみました。
すると二人共「ボールを見て打っていない」と答えました。
そもそもプロ野球のピッチャーが平均球速の145kmで投げてからボールがキャッチャーミットに収まるまでの間約0.4秒しかなくボールを見て打つという待ちの動作をしていたらとても間に合いません。
二人はボールを見ずにピッチャーが投げたボールの軌道をイメージしてボールと当たるポイントにバットを運ぶ攻めの動作で対応していました。
バットがボールに当たるポイントに運べているのならあとはタイミングの問題なので顔をバットの方向へ向ける必要がなくスイングスピードを落とさずに打つことが出来ます。
この逆転した発想の回答を見て私は長年の疑問が解けました。そしてこのボールの軌道をイメージする想像力とボールが当たるポイントへでスムーズにバットを出せる技術の両方を持つバッターこそ一流だと確信しました。
選手たちは昔から大切にされている野球の技術や練習方法が現代の野球にも通用するのかどうか再検討の必要があるようです。

 

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コメント

  1. 野球も奥が深いですね。

    深い考察とても興味深いです。

    となると単純にノウハウを抽出しても真似て再現するのは簡単でないですか。。

    貴重なお話ありがとうございます。

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